「ちょっとっ、あんたマジでウザイから。」
そう言ってから思いっきり掴まれてた腕を振り払った。
(これは、完全にナンパじゃないな。
愛ちゃんから聞いた話だとナンパは
めんどくさいけど、結構嫌な気持ちしないって
言ってた事あったもんねぇ。)
そう思った私。
「強制的な勧誘なら興味はないから、他を当たって下さいっ!」
(よしっ、私はNOと言える日本人なんだぞっ!
他を当たれ、ジャラ男どもめっ!)
「なんだよ、こいつ。ちょっと顔可愛いからって、めんどくせぇ・・・」
「ちっ、行こうぜっ!」
と奴らはようやく、去っていった。
「そうだっ、シッ・・シッ・・!」
と私は野良犬でも追っ払うように、手を振り払った。

