「今行きたくなったのっ!」
と愛ちゃんはさっさと近くのコンビニに入っていってしまったので、
私は腰の高さくらいの花壇に腰かけて愛ちゃんを待つ事にした。
「はぁ、正直自分自身が綺麗になるって、結構大変なんだ・・・」
そうため息をついて、私は携帯を開いた。
「圭・・・・」
ばっちり待ち受けになっている圭の端正な顔が私に笑いかけている。
(私・・・頑張って綺麗になるっ!そう決めたんだっ!)
携帯の圭に向かって、心の中で話しかけた。
「ねぇ、こんにちはっ!」
声がして、携帯から目を離し顔を上げると、
そこには、ジャラジャラとアクセをつけた茶髪の男が2人立っていた。
(何ょ・・・もぅ私と圭との2人の時間を邪魔して・・・)
そう思いながらも、
「あっ、こんにちは・・・。」
と取り合えず返した。

