あなたと過ごす、最後の七日間

わたしはバックから手頃な石をひとつ、取り出した。

ここ数日、ちょうどいい感じの石を集めていた。

肩の弱いわたしでも二階まで届けられるくらいで、しかもそれなりに重さのあるもの。

思い切り腕を降って石を投げたとき、わたしは成功を確信した。

すぐにその瞬間のイメージが浮かんできて、ガシャンと高い音が聞こえたときにはもうそこから立ち去る準備は出来ていた。

海斗くんの家から駆け足で離れ、わたしは公園の手前で立ち止まった。

ここも海斗くんと幼い頃一緒に遊んだところ。わたしと海斗くんの家とのちょうど中間くらいにある。

住宅街の中に作られた児童公園ではあるけれど、それなりに広くて遊具も揃っている。

もちろん、この時間に遊んでいる子供なんて一人もいないけれど。

わたしは公園のベンチに座った。

しばらくそのままでいると、向こうから誰かがやってくるのがわかった。