あなたと過ごす、最後の七日間

あんなやり方をするから。

わざわざ海斗くんを呼んで、学校の屋上から飛び降りるなんて、いま考えると余計な演出だった。

たくさんの人がいるところで、しかもそこまで高くない建物から飛び降りれば、助かる可能性は当然高くなる。

もっと他に確実な方法はいくらでもあった。

誰にも見つからないような場所で首を吊ったりすれば、誰かに助けられることもなく、そこで人生を終えることができる。

もう一度、自殺してみる?

今度は救急車なんて来ないところで。

「……」

でも、もし自殺でもこの現象を止めることができなかったら?

それも否定することは決してできない。

わたしの能力が自殺で終わるというのは、あくまでも中学時代の友達とネットの情報でしかない。

本当のところはわからない。

そもそも、こんな能力、誰が確認するというの?