「犯罪者の知り合いでもいれば、殺すように仕向けることもできるのかもしれないけどね」

「さすがにわたしの周りにはそんな人なんて……」

わたしは最後までいい終えずに、空中を見つめた。

「ん?どうした?」

犯罪者の知り合い?

そういえば、わたしは犯罪者を知っている。

そう、ひとりだけ。

以前に、電話でコミュニケーションを取った、爆弾の犯人がいる。

彼を、使う?