あなたと過ごす、最後の七日間

あれ、でもおかしくない?

わたしはそのとき、ひとつの単純な矛盾に気がついた。

これまでと、どうして流れが変わっているのか、ということ。

ループのなかでの行動というものは、ほとんどの日とが前回をはじめのものを踏襲する。未来を変えられるのはわたししかいない。

碓井さんがわたしたちの前に姿を現したのは、今回がはじめてのことだった。

つまり、前回までのマコは、政府への密告なんかしなかったということ。

わたしの近くにいれば、その影響によって、マコの言動も変わる可能性はある。

でも、わたしとマコの間には、少なくともここ最近は接点と呼べるものはなかった。

「どうかしたの、莉子?」

「ひとつ、疑問があって」

わたしがさきほどの矛盾を口にすると、マコはすぐに理解したらしい。