わたしが調べた限り、誰かに未来を教えることはよくなさそうだった。
死の運命を変えられるのは自分だけ。
他人を巻き込むということは運命を複雑なものとし、対応が難しくなる可能性があるそう。
それに、もうひとつ問題がある。
能力者というのは、基本的には国に申告する義務があるということ。
本人がその自覚を持った時点で、学校やネットを通して国に伝えないといけない。
能力者は貴重な存在。
だから政府は少しでも多くの人を回収しようとしている。
もし、わたしが能力者であることがばれたら、政府に連行され、特殊な施設で教育を受けることになる。
そうなれば自由も制限されるし、この街にも簡単には戻ってこられなくなる。
だからというわけではないけれど、わたしは、海斗くんには何も伝えなかった。
海斗くんを信じていない訳じゃない。
わたしが能力者だと知っても、きっと彼なら秘密にしてくれる。
わたしはただ、怖かった。
そのことを知ったら、あの出来事と関連付けてしまうんじゃないかって。
そして、わたしのことを責めるんじゃないかって。
嫌いになるんじゃないかって。
死の運命を変えられるのは自分だけ。
他人を巻き込むということは運命を複雑なものとし、対応が難しくなる可能性があるそう。
それに、もうひとつ問題がある。
能力者というのは、基本的には国に申告する義務があるということ。
本人がその自覚を持った時点で、学校やネットを通して国に伝えないといけない。
能力者は貴重な存在。
だから政府は少しでも多くの人を回収しようとしている。
もし、わたしが能力者であることがばれたら、政府に連行され、特殊な施設で教育を受けることになる。
そうなれば自由も制限されるし、この街にも簡単には戻ってこられなくなる。
だからというわけではないけれど、わたしは、海斗くんには何も伝えなかった。
海斗くんを信じていない訳じゃない。
わたしが能力者だと知っても、きっと彼なら秘密にしてくれる。
わたしはただ、怖かった。
そのことを知ったら、あの出来事と関連付けてしまうんじゃないかって。
そして、わたしのことを責めるんじゃないかって。
嫌いになるんじゃないかって。
