優愛さんは日本に彼氏がいて、しばらくこちらで過ごすつもりらしかった。

どれだけ強く主張しても、わたしの言葉なんか信じるはずがなかった。

優愛さんが日本にいるのに海斗くん家族だけがアメリカに行くなんてこともあり得ない。

そうしてわたしは再び、自殺をすることにした。

他の作戦なんて思い付かなかったし、すべてのことに疲れはててしまった。

実を言えば、わたしが生き残ることはとても簡単。

自分が能力者であることを国に伝えればいい。

日本に隕石が落下するからといって、日本という国が滅亡するとは限らない。

事前に知っていた政府関係者などは、なにかしらの対策をとっているはずだった。

それこそ、地下のシェルターに身を隠すとか、海外に避難するとか。