あなたと過ごす、最後の七日間

休日にお互いの家を行き来することも多くて、小学校の頃から「二人は付き合ってるの?」と聞かれるくらいだった。

わたしはなんの意識もしていなくて、あくまでも一人の友達という感覚で海斗くんとは接していた。

おそらく、海斗のほうもそうだったのだろうと思う。

あの出来事がなければ、いまもわたしたちは友達のままだったのかもしれない。

「一週間で犯人が捕まればいいけど、そうとも限らないからな」

「スタジアムまで行くつもりだったんだよね」

「ああ、ホームゲームだからな」

サッカーの試合が行われるはずだったのは土曜日。

その二日後にわたしは、わたしたちは死ぬことになる。

「夏休みの初日だから、いろんなイベントも開かれるはずだったんだ。せっかくの楽しみがなくなるよな。どこか遊びに行くことも禁止されるらしいし」

実際にそれに従うのはごくわずか。

多くの人は何事もなかったかのように街に飛び出している。