「いつまで、こっちにいる予定なんですか」

「しばらくかな。ちょうど彼氏の誕生日が五日後にあるんだよね。二人で海に行こうかとか話し合ってるんだけど、戻るの時期はその後に考えるかな」

「勉強はいいんですか?そんな遊んでたら、周りに置いていかれますよ」

「勉強なんてどこでもできるよ。大事なのは質だってことに最近気づいたんだよね。机に貼り付くだけがすべてじゃない。気分転換を交えたほうがよっぽどはかどる、これが真理ね」

わたしにはもう、なにも言葉が頭に入ってこなかった。

優愛さんと会えた感動なんてなかったし、思い出話をするような余裕もなかった。

「ちょっと、莉子、どうしたの?」
足元から力が抜け、わたしはその場に崩れるようにし膝をついた。

また、なの。

今回も失敗に終わるわけ?

仮にまた7月17日に戻っても、どうすることもできない。

「なに、ちょっと、病気?」

「ゆ、優愛さん」

「なに?」

「わたし、もうダメかもしれません」

絞り出すような声で、それだけ言うのが精一杯だった。