「いや、さすがに驚いたよな」

海斗くんがわたしの部屋にあるソファーに腰を下ろしていった。

今日は7月18日、火曜日。

平日で、しかも午前の10時を回ったところ。

本来なら学校の机に座ってないといけない時間帯だけれど、わたしは自宅にいたままだった。

「まさか、うちの高校で爆弾が爆発するとは思わなかったよな」

そう、昨日の深夜、わたしたちの通う高校で爆弾が爆発した。

そのため、今日は突如、休校になったのだ。

夜の爆発なので負傷者は誰もいないけれど、校舎は通えるような状態ではないし、爆弾がまだ隠されているかもしれないと警察がいまも調べている。

仮になにも見つからなかったとしても、しばらく通わせようとする親はいないと思う。

「そうだね」

わたしは海斗くんの隣に座っていた。

テレビのリモコン取り、スイッチを押す。