そして、次に気づいたとき、わたしは見慣れた天井を眺めていた。

そこは天国なんかじゃなくて、わたしの部屋だった。

何が起こったのか、最初はわからなかった。

あれはもしかして夢?

そんなふうに自分に言い聞かせても、あまりにもリアルだったから完全に納得はできなかった。

そのあと、わたしは何度か同じ日に死んだ。

毎回同じところで事故にあった。

しばらくすると、すっかりあの事故のことも忘れてしまっていたので、事前に事故を回避するような行動はとらなかった。

五回目くらいにようやくわたしは、同じ一週間を過ごしているのだと気づいた。

でも、疑問は逆に増えた。

どうしてそんなことが起こるのか、まったくわからなかったから。

わたしは中学時代の親友に相談をして、その現象が能力者としての資質だと知った。