あなたと過ごす、最後の七日間

そう言いながら、来栖先輩は外のほうを眺めた。

わたしたちは窓際の席に座っていて、ここからは歩道が間近に見える。

「……あれ、楠本じゃないかな」

「え?」

その視線を追うようにして目を向けると、そこには確かに麗がいた。

お母さんらしい女性と一緒に歩いている。

大きな袋をぶら下げているので、買い物の帰りかもしれない。

二人はこちらに気づくこともなく、歩き去った。

「来栖先輩、麗のことを知ってるんですか?」

麗の姿が見えなくなると、わたしはそう聞いた。

生徒会とはいえ、全校生徒の名前を知っているとは思えなかったので、不思議に思った。

「楠本とは同じ中学だったんだよ。ほら、彼女の家ってすごいお金持ちだから、自然と顔と名前も覚えたんだ」

「わたしも知り合いなんです。彼女もサッカー部のマネージャーだったので」