とにかく、エミリーに災いから守られますように。と、今度は本当に魔除けになればと願いを込めて紋様を書き込んでいく。
これなら刺繍の図案として何度も描いたから失敗するようなことはない。
「あら、立派な魔除けのお守りが出来上がりましたね。領地に赴くロバート様にお渡しするのですか?」
メイに違うと答える。
「あら?ではお父様にお渡しするのですか?女性が持つにはデザイン的にちょっとあれですよね?」
メイの指摘に、曖昧に笑って答える。
「いや、あの、試作ね、試作、ほら、今度仕立屋が来た時に、男性向けにこういうお守りっぽいデザインはどうかと……。これならば女性が男性にプレゼントもしやすいだろうし?」
言い訳として苦しいだろうかと思いつつ適当なことを口にする。
「なるほど、流石ですわね。お嬢様は舞踏会へ行くようになってから、みるみる流行の最先端をいくアイデアを生み出し続けていらっしゃいます。これもきっと流行ること間違いないです!」
メイが嬉しそうにするものだから、一応、そういうことにして……今度仕立屋が来たらお守り案だけは伝えて見よう……。
それから数日は、刺繍をして過ごした。
「ねぇ、メイ、私が一番初めにお母様に教えてもらったのって、どんな刺繍だったのかしら?」
会話をしたり考え事をしながらでも、手は正確に針を刺していく。
「そうですねぇ……まずは、針を印の位置にさして、印の位置に出す練習からじゃないでしょうか」
ああ、そう言われれば、いろいろなステッチを覚える前にそういう基礎練習があったような気がする。
基本のステッチといえば、クロスステッチ、ブランケットステッチ、サテンステッチ……ああそう、その前にランニングステッチがあったわね。あまり使わないから忘れていたけれど、一番簡単かしら?
そうして過ごすうちに、あっという間に舞踏会の日がやって来た。
■
これなら刺繍の図案として何度も描いたから失敗するようなことはない。
「あら、立派な魔除けのお守りが出来上がりましたね。領地に赴くロバート様にお渡しするのですか?」
メイに違うと答える。
「あら?ではお父様にお渡しするのですか?女性が持つにはデザイン的にちょっとあれですよね?」
メイの指摘に、曖昧に笑って答える。
「いや、あの、試作ね、試作、ほら、今度仕立屋が来た時に、男性向けにこういうお守りっぽいデザインはどうかと……。これならば女性が男性にプレゼントもしやすいだろうし?」
言い訳として苦しいだろうかと思いつつ適当なことを口にする。
「なるほど、流石ですわね。お嬢様は舞踏会へ行くようになってから、みるみる流行の最先端をいくアイデアを生み出し続けていらっしゃいます。これもきっと流行ること間違いないです!」
メイが嬉しそうにするものだから、一応、そういうことにして……今度仕立屋が来たらお守り案だけは伝えて見よう……。
それから数日は、刺繍をして過ごした。
「ねぇ、メイ、私が一番初めにお母様に教えてもらったのって、どんな刺繍だったのかしら?」
会話をしたり考え事をしながらでも、手は正確に針を刺していく。
「そうですねぇ……まずは、針を印の位置にさして、印の位置に出す練習からじゃないでしょうか」
ああ、そう言われれば、いろいろなステッチを覚える前にそういう基礎練習があったような気がする。
基本のステッチといえば、クロスステッチ、ブランケットステッチ、サテンステッチ……ああそう、その前にランニングステッチがあったわね。あまり使わないから忘れていたけれど、一番簡単かしら?
そうして過ごすうちに、あっという間に舞踏会の日がやって来た。
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