「それで、ローレル嬢の調査を……なるほど……。私も、ローレル嬢であれば……皇太子妃として相応しいと……」
お兄様の口調はとてもふさわしいと思って喜んでいるようには聞こえない。
「リリーは、それでいいのか?」
お兄様が私の顔を見た。
「わ、私……」
ローレル様が、シェミリオール殿下と婚約する……?
2人とも大好きで。大好きな人たちが仲が良くて、それで……。3人でお茶したりできて……。
可愛いお菓子を3人で食べたり……。
それはそれで、とても幸せな時間のような気がする。
でも、だけど。
シェミリオール殿下が、エミリーのその姿でローレル様の肩を優しく引き寄せ、口づけする姿を想像して苦しくなる。
■
私の顔色が変わったのを見て、お兄様が口を開いた。
「父上、せっかくできたリリーの友達ですよ。もし、皇太子妃になってしまえば、なかなか会うことができなくなってしまいます。こんなにリリーも辛そうな顔をしているじゃないですか。それに、ローレル嬢の気持ちも無視するつもりですか?」
「いや、ローレル嬢は、ロイホール公爵邸で開かれているパーティーにオレンジ色のドレスを着て参加していたという情報も得ている」
「それが何か?」
「いや、オレンジ色のドレスは、皇太子の髪色に合わせたドレスだろう?皇太子妃になりたい女性がこぞって着ているドレスの色だ。まぁ、あまりにその数が多すぎて、ブーケ・ド・コサージュの花の色から女性を特定するのが難しくなっているのだがな……。まぁつまり、ローレル嬢としても、オレンジ色のドレスを着ていたということは、皇太子妃になるつもりがまるっきり無いということではないだろう」
お兄様がはっとして口を閉じる。
「まぁ、うちは公爵だからな。私も宰相の地位にある。いくらローレル嬢が皇太子妃……のちに王妃になろうが、リリーが全く会えなくなるようなことはない。むしろ……」
お兄様の口調はとてもふさわしいと思って喜んでいるようには聞こえない。
「リリーは、それでいいのか?」
お兄様が私の顔を見た。
「わ、私……」
ローレル様が、シェミリオール殿下と婚約する……?
2人とも大好きで。大好きな人たちが仲が良くて、それで……。3人でお茶したりできて……。
可愛いお菓子を3人で食べたり……。
それはそれで、とても幸せな時間のような気がする。
でも、だけど。
シェミリオール殿下が、エミリーのその姿でローレル様の肩を優しく引き寄せ、口づけする姿を想像して苦しくなる。
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私の顔色が変わったのを見て、お兄様が口を開いた。
「父上、せっかくできたリリーの友達ですよ。もし、皇太子妃になってしまえば、なかなか会うことができなくなってしまいます。こんなにリリーも辛そうな顔をしているじゃないですか。それに、ローレル嬢の気持ちも無視するつもりですか?」
「いや、ローレル嬢は、ロイホール公爵邸で開かれているパーティーにオレンジ色のドレスを着て参加していたという情報も得ている」
「それが何か?」
「いや、オレンジ色のドレスは、皇太子の髪色に合わせたドレスだろう?皇太子妃になりたい女性がこぞって着ているドレスの色だ。まぁ、あまりにその数が多すぎて、ブーケ・ド・コサージュの花の色から女性を特定するのが難しくなっているのだがな……。まぁつまり、ローレル嬢としても、オレンジ色のドレスを着ていたということは、皇太子妃になるつもりがまるっきり無いということではないだろう」
お兄様がはっとして口を閉じる。
「まぁ、うちは公爵だからな。私も宰相の地位にある。いくらローレル嬢が皇太子妃……のちに王妃になろうが、リリーが全く会えなくなるようなことはない。むしろ……」

