ローレル様には婚約者がいないので、エスコートしているのは私と一緒でお兄様かしらね?
「そろそろ、上位貴族の挨拶が終わりそうだ。あと2組だな。その後、音楽が流れるだろうが、踊るかい?」
お兄様が尋ねた。
ダンス……か。お兄様とは手をつなぐと少しだけアレルギーが出る。
「やめておきますわ」
小さく首を振る。
「リリーシャンヌ、他はどうする?誘いが次から次へと来るだろうが。話をしてみてからアレルギーが出ない相手がいるか確認して受けるかい?そうじゃなければ、足を痛めているとか私が全部断るよ」
お兄様が、今日はずっとそばにいてくれる。うれしい。
■
「ありがとうお兄様。……全部、お断りして……あ」
全部じゃない。
一人だけ。
もし、声をかけられたら……。踊りたい。
「こちらが断ることが難しいお相手でしたら、その……」
お兄様が私の言葉に、ああと小さく頷いた。
公爵の立場で断りにくい相手なんて、2人しかいない。陛下と、もう一人……。
「殿下からお声がかかることを心配しているのか」
心配じゃないです、期待ですっ。と、お兄様も私とエミリーの関係は知らないのだから勘違いも仕方がないわよね。
「大丈夫だ。殿下だろうが、私が断ってあげるよ」
え?
いや、お兄様、断らないでよっ!
「あ、あの、アレルギーが出なか確かめて、その、出ないなら、大丈夫ですし……」
「そうか。話もしないうちに断るのは流石に不敬か。じゃぁ、話をしながらアレルギーの様子を確認して、もしダンスが無理そうなら気分が悪いようだとお断りしよう」
お兄様の言葉にほっとする。
エミリーとダンス。
壇上で上位貴族最後の人の祝いの言葉を受けたエミリーの姿を見る。
挨拶が終わると、陛下が椅子から立ち上がった。その横に王妃様が立ち、さらにシェミリオール殿下が並ぶ。
「そろそろ、上位貴族の挨拶が終わりそうだ。あと2組だな。その後、音楽が流れるだろうが、踊るかい?」
お兄様が尋ねた。
ダンス……か。お兄様とは手をつなぐと少しだけアレルギーが出る。
「やめておきますわ」
小さく首を振る。
「リリーシャンヌ、他はどうする?誘いが次から次へと来るだろうが。話をしてみてからアレルギーが出ない相手がいるか確認して受けるかい?そうじゃなければ、足を痛めているとか私が全部断るよ」
お兄様が、今日はずっとそばにいてくれる。うれしい。
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「ありがとうお兄様。……全部、お断りして……あ」
全部じゃない。
一人だけ。
もし、声をかけられたら……。踊りたい。
「こちらが断ることが難しいお相手でしたら、その……」
お兄様が私の言葉に、ああと小さく頷いた。
公爵の立場で断りにくい相手なんて、2人しかいない。陛下と、もう一人……。
「殿下からお声がかかることを心配しているのか」
心配じゃないです、期待ですっ。と、お兄様も私とエミリーの関係は知らないのだから勘違いも仕方がないわよね。
「大丈夫だ。殿下だろうが、私が断ってあげるよ」
え?
いや、お兄様、断らないでよっ!
「あ、あの、アレルギーが出なか確かめて、その、出ないなら、大丈夫ですし……」
「そうか。話もしないうちに断るのは流石に不敬か。じゃぁ、話をしながらアレルギーの様子を確認して、もしダンスが無理そうなら気分が悪いようだとお断りしよう」
お兄様の言葉にほっとする。
エミリーとダンス。
壇上で上位貴族最後の人の祝いの言葉を受けたエミリーの姿を見る。
挨拶が終わると、陛下が椅子から立ち上がった。その横に王妃様が立ち、さらにシェミリオール殿下が並ぶ。

