男性アレルギーで気分を悪くしないように、気を使わないといけないんだもの……。ごめんなさい、お兄様。
やはり、皇太子妃になったら、女性には許可なく勝手に触れないようにというルールをいち早く浸透させるようにしないと。
立場の弱い貴族令嬢を守るために……と。
そうね、せっかくだからブルーレ伯爵との一幕も利用させてもらおうかしら。
会場で私を男爵令嬢と勘違いしたブルーレ伯爵が腕をつかんで無理に言うことを聞かせようとしていた場面を見ていた人はいるだろう。
それで、男爵令嬢が高位貴族に酷い目にあわされている現実を何とかしたいと思ったとかなんとか。
うん、説得力が増すんじゃないかしら?そうなってくるとブルーレ伯爵にはある意味感謝ね。
いえ、あれがあったから、私は噴水に向かったし、あれがあったからエミリーと出会えた……と、思えば感謝程度じゃないわね。大感謝!
大感謝している相手を利用するなんて恩知らずかしら?
うーん。
と、別のことを考えている間に、馬車はあっという間に王宮へと到着した。
■
王宮はすでに華やかで明るい空気で満ちていた。
戦争に勝利したこと、久しぶりの舞踏会が催されることが理由だろう。参加者だけではなく、使用人たちのひょじょうも明るい。
馬車を降りたその瞬間から、人の視線を感じる。
仕方がない。ただでさえ、上位貴族というものは注目を浴びる物だと兄は言っていた。
「まぁ、あの方はどなた?」
「素敵なドレスね。真っ白なんて……」
早速ひそひそと噂話が聞こえてくる。
お兄様は、私のエスコートをかってでてくれたものの、兄とはいえ軽くアレルギーが出てしまう。
そのため、近い距離にはあるけれど決して普通のエスコートのように腕をとったりするのは難しい。
「ロバート様が伴っている女性は誰?」
「どうしてエカテリーナ様じゃないの?」
やはり、皇太子妃になったら、女性には許可なく勝手に触れないようにというルールをいち早く浸透させるようにしないと。
立場の弱い貴族令嬢を守るために……と。
そうね、せっかくだからブルーレ伯爵との一幕も利用させてもらおうかしら。
会場で私を男爵令嬢と勘違いしたブルーレ伯爵が腕をつかんで無理に言うことを聞かせようとしていた場面を見ていた人はいるだろう。
それで、男爵令嬢が高位貴族に酷い目にあわされている現実を何とかしたいと思ったとかなんとか。
うん、説得力が増すんじゃないかしら?そうなってくるとブルーレ伯爵にはある意味感謝ね。
いえ、あれがあったから、私は噴水に向かったし、あれがあったからエミリーと出会えた……と、思えば感謝程度じゃないわね。大感謝!
大感謝している相手を利用するなんて恩知らずかしら?
うーん。
と、別のことを考えている間に、馬車はあっという間に王宮へと到着した。
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王宮はすでに華やかで明るい空気で満ちていた。
戦争に勝利したこと、久しぶりの舞踏会が催されることが理由だろう。参加者だけではなく、使用人たちのひょじょうも明るい。
馬車を降りたその瞬間から、人の視線を感じる。
仕方がない。ただでさえ、上位貴族というものは注目を浴びる物だと兄は言っていた。
「まぁ、あの方はどなた?」
「素敵なドレスね。真っ白なんて……」
早速ひそひそと噂話が聞こえてくる。
お兄様は、私のエスコートをかってでてくれたものの、兄とはいえ軽くアレルギーが出てしまう。
そのため、近い距離にはあるけれど決して普通のエスコートのように腕をとったりするのは難しい。
「ロバート様が伴っている女性は誰?」
「どうしてエカテリーナ様じゃないの?」

