ドレスの出来は本当に素晴らしく、光沢のある最上級の絹の布でドレスが作られている。デコルテは広めに出るデザインだけれど胸まで出ていない上品さもある。袖は流行の小さめのふくらみの物。ウエストは適度に引き締めるデザインのため、コルセットは少々苦しいものの、締めすぎなくてもスカートのふくらみでウエストが随分と細く見えるようになっている。その基本の形に、向こう側が透けて見えるような薄く織った布をフワフワと何層か重ねてある。上半身にはレースをふんだんに。スカートの裾にはフリルを沢山使ってある。
そして、大きなリボンもスカートにはついていて……。これがピンク色や黄色のドレスだとまた「子供っぽい」と言われそうな部分もあるのに。白一色というだけで、むしろとても魅力的なものに仕上がっている、と、思う。
見せたい。
エミリーに。
フワフワと、雲みたいな。雪みたいな。天使の羽根みたいな。この素敵なドレスを。
お兄様が部屋に来た。
「なんて素敵なんだ、本物の天使のようだ」
家族のよく目が入っていたとしても言われて悪い気はしない。
「お兄様もとても素敵ですわ。金糸の刺繍が、白一色の上着には映えますね」
「あ、ああ。リリーシャンヌが白一色のドレスにすると言ったときは、大丈夫かと心配したが。とても素晴らしいよ」
■
「殿下への挨拶が皆すんで、自由時間になったら、これをプラスする予定です」
お兄様に、薄い布で作ったオレンジ色の花があしらわれたスカートカバーと、同じ布で作ったコサージュを見せる。
「オレンジ……か。なるほど、殿下の髪の色に合わせることで、殿下への勝利を祝う気持ちを伝えようと言うわけか。それはまた粋な演出だな」
お兄様が、オレンジ色を見てすぐに「殿下の髪の色に合わせた」と言ったので、心の中では大慌てだ。
だって、お兄様が言っている理由とは違うんですもの。
そして、大きなリボンもスカートにはついていて……。これがピンク色や黄色のドレスだとまた「子供っぽい」と言われそうな部分もあるのに。白一色というだけで、むしろとても魅力的なものに仕上がっている、と、思う。
見せたい。
エミリーに。
フワフワと、雲みたいな。雪みたいな。天使の羽根みたいな。この素敵なドレスを。
お兄様が部屋に来た。
「なんて素敵なんだ、本物の天使のようだ」
家族のよく目が入っていたとしても言われて悪い気はしない。
「お兄様もとても素敵ですわ。金糸の刺繍が、白一色の上着には映えますね」
「あ、ああ。リリーシャンヌが白一色のドレスにすると言ったときは、大丈夫かと心配したが。とても素晴らしいよ」
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「殿下への挨拶が皆すんで、自由時間になったら、これをプラスする予定です」
お兄様に、薄い布で作ったオレンジ色の花があしらわれたスカートカバーと、同じ布で作ったコサージュを見せる。
「オレンジ……か。なるほど、殿下の髪の色に合わせることで、殿下への勝利を祝う気持ちを伝えようと言うわけか。それはまた粋な演出だな」
お兄様が、オレンジ色を見てすぐに「殿下の髪の色に合わせた」と言ったので、心の中では大慌てだ。
だって、お兄様が言っている理由とは違うんですもの。

