そっと、エミリーの座っていた場所に手を置くと、ほんのりと温かい。今の今までエミリーがここに座っていたのが分かる。
「まだベンチにはぬくもりが残っているのに……なんでこんなに私の横は冷たく感じちゃうんだろう……」
スースーと冷たい風が吹いているようだ。
当たり前のように、エミリーが隣にいてくれるようになればいいのに。
「できたわ!リリー!」
エミリーが練習に使ったハンカチを私に広げて見せる。
色々なステッチがハンカチ半分を埋めている。
「ほら、見て、ここよ、ここ!」
エミリーが飛び切りの笑顔でハンカチの端っこを指さす。
「これ……もしかして」
オレンジ色の糸で縫われた、決して上手ではないRのアルファベットの文字。
「そうよ、リリーのR……あまり上手くはないけれど……ねぇ、もらってくれる?」
エミリーに差し出されたハンカチを受け取る。
「ありがとう、エミリー、嬉しい!私、エミリーのはじめてをもらったのね」
「え?ええ、ええ、そうよ、リリーには私のたくさんのはじめてをあげるわ!これからもね!」
エミリーが私の手を持ち、ハンカチを握りしめさせる。
「今は、こんなものしかプレゼントできないけれど……」
「こんなものなんて言わないで。とても嬉しいんだから」
「ふふ、そうね、リリーは豪華なドレスも、高価な宝石も、何も欲しがりそうにないわね……でも、婚約したらプレゼントするわ」
エミリーの言葉に首を横に振る。
「婚約したら……私の隣に座って。ずっと一緒にいたい。それだけでいいの……エミリーがいてくれれば、何もいらないわ」
「リリー……」
エミリーが私の体を包み込んだ。
「なるべく早く、めんどくさいことを片付けるから。婚約して、いっぱい会いましょう……」
「ふふふ、私が婚約者を見つけたって言ったら、お父様もお兄様もきっと驚くわね」
エミリーの手が私の頬を撫でる。
「まだベンチにはぬくもりが残っているのに……なんでこんなに私の横は冷たく感じちゃうんだろう……」
スースーと冷たい風が吹いているようだ。
当たり前のように、エミリーが隣にいてくれるようになればいいのに。
「できたわ!リリー!」
エミリーが練習に使ったハンカチを私に広げて見せる。
色々なステッチがハンカチ半分を埋めている。
「ほら、見て、ここよ、ここ!」
エミリーが飛び切りの笑顔でハンカチの端っこを指さす。
「これ……もしかして」
オレンジ色の糸で縫われた、決して上手ではないRのアルファベットの文字。
「そうよ、リリーのR……あまり上手くはないけれど……ねぇ、もらってくれる?」
エミリーに差し出されたハンカチを受け取る。
「ありがとう、エミリー、嬉しい!私、エミリーのはじめてをもらったのね」
「え?ええ、ええ、そうよ、リリーには私のたくさんのはじめてをあげるわ!これからもね!」
エミリーが私の手を持ち、ハンカチを握りしめさせる。
「今は、こんなものしかプレゼントできないけれど……」
「こんなものなんて言わないで。とても嬉しいんだから」
「ふふ、そうね、リリーは豪華なドレスも、高価な宝石も、何も欲しがりそうにないわね……でも、婚約したらプレゼントするわ」
エミリーの言葉に首を横に振る。
「婚約したら……私の隣に座って。ずっと一緒にいたい。それだけでいいの……エミリーがいてくれれば、何もいらないわ」
「リリー……」
エミリーが私の体を包み込んだ。
「なるべく早く、めんどくさいことを片付けるから。婚約して、いっぱい会いましょう……」
「ふふふ、私が婚約者を見つけたって言ったら、お父様もお兄様もきっと驚くわね」
エミリーの手が私の頬を撫でる。

