あなたとならどこまでも


誰かが話している声が聞こえる

「先生会議があるから、桜花さんのことよろしくね。家まで送ってあげるのよ」

そう言って扉が開く音が聞こえた



重いまぶたを開くと知らない部屋にいた

さっきの会話からして保健室だと理解するのに

時間はそんなにかからなかった


カーテンの開く音がする

「あ、桜花さん起きたんだ。良かった。
もう体調は大丈夫?急に倒れたからビックリしたよ、って言っても俺のせいだよな。ごめん」

そっか、私倒れたんだった...

「ありがとう成川君(?)だっけ?
恥ずかしい所見せちゃったね...」

「気にしないで、歩ける?先生に送るように頼まれたんだ」

そっか、先生なら知ってるよね...
私に犯罪者の親がいるってことを。