結婚っていうのは女の子が皆憧れるもので、誰もが結婚したいと思うに違いない。


それで同棲生活。


生涯を共にする相手と一つ同じ屋根の下に暮らすことも憧れに違いない。



しかし




「朝から一回ヤっとく？」




あたしの隣にいるこの人のように、朝からこの発言をするっていうのは、どうなんだろう。



もう社長なのに。
２３歳なのに。



このエロ発言をする、しっかりスーツを着た目の前の舜のような旦那さんはどうなんだろう。




「無視？何？それともヤる？実紅もヤりたいの？」

「…！や、ヤるをそんなに連発しないでよ！」

「顔、赤いよ」




そう言ってあたしのほっぺを突っつく。



これから仕事なのに、朝からこんなにのんびりしてていいの？


スーツは着てるけど、髪はまだ寝癖だらけ。




「か、からかわないでよ！明日の支度しなきゃいけないんだから」

「明日何かあったっけ？」

「同窓会だよ！高校の」




あたしがそう言っても慌てる素振りがなかったから、舜はどうも同窓会を忘れてるようだった。




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