同窓会には担任の恵藤先生も来ていて、容姿が全然変わってなくてびっくりした。
他愛もない話でとても盛り上がって、二次会があるって聞いたときは行きたいって思った。
でも、家で寝てる舜のことを考えると1人では行けないから、あたしは先に家に帰ってきた。
舜を車の中に1人にしてしまったから、確認しにマンションの一番下にある駐車場に向かった。
すると、車の中にはぐっすり気持ち良さそうに寝てる舜がいた。
車の鍵はあたしが持ってきていたため、あたしは車の鍵を開けて、運転席で寝てる舜の肩を揺すった。
舜は『んっ…』と目を擦りながら、だるそうに身体を起き上がらせた。
「……何で車にいんの?」
「同窓会行こうとしてたんだよ。そしたら舜寝ちゃって…」
「あー…そういえばそうだったな。つか今何時?」
「9時…だけど」
「マジで?同窓会間に合わねぇな」
「ううん、大丈夫。あたし1人で行ってきたから」
そう言ったあたしに『なら今夜は大丈夫だよな?』ってあたしの耳元で甘く囁く舜。
いったいどんな状況で、何が大丈夫なのかも分からないあたしは、とりあえず『そうだね』って言っておいた。
それからのあたしはというと、速攻で舜に寝室まで運ばれ、見事に舜に押し倒されたのであった。
あたしの身体がいつまで持つのかは、本人のあたしでも、まったく分からない。
同窓会・終わり。
「男に何かされてねぇよな?」
「う…うん」
どうやら舜は、あたしが同窓会に1人で行ったから、同級生の男子にヤキモチ妬いたみたいです。
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