僕と、ばぁちゃんが出会ったのは寒い冬の日でした。

その日は、まだ小さかった子猫の僕には絶えがたい寒い寒い日でした。

普段は人間の家には近寄らないようにしていましたが、
陽に照らされた日だまりに吸い寄せられ、
見知らぬ家の庭先で僕はホッコリと幸せな気分になり、
その場でスヤスヤ眠ってしまいました。


その家が、ばぁちゃんの家だったんです。