そろそろ、家に帰ろうかな。だいぶ時間も経ったし、頑張った。
「私、そろそろ帰るね」
「うん、気をつけてね」
「ありがと」
「あ、そうだ。話戻っちゃうけど、天井の事で」
「え?」
凌の話になり、頭の上に?が浮かんだ。
「穂乃が普通に私以外と喋ってるのを久々に見たって言ったの」
「そ、うなんだ?」
て言うか、以外と由姫ちゃんって凌と喋ってるよね?苦手っぽい事言ってたけど、やっぱり昔のよしみかな?
ていうか、私の話!?
「まぁ、昔仲良かったしって言ったてけど、それだけで穂乃は私に接するような素を中々見せない気がするって言ったのよ」
ご最もです。
「それで、凌は何か言ってた……?」
「少し沈黙の後に、俺は反則してるようなものだからねって言ってた」
は、反則って。
「へ、へぇ」
「もしかして……」
由姫ちゃんの表情が固くなった。
一緒に住んでることバレた!?
「天井に脅されてる?」
「……へ?」
由姫ちゃんの一言に間抜けな声が出てしまった。
「なーんか、穂乃の弱みを握ってる感じがして仕方がないんだよね」
「脅されてなんていないよ?」
「それならいいんだけど」
正直、なんて言われるかハラハラしたけど、その場をしのいだ感満載。
まぁ、由姫ちゃんには言おうと思ってたけど、誕生日の時でもいいかな。
多分、家に来てくれると思うから。
「ま、それだけ。気をつけて帰ってね」
「うん、お邪魔しました〜」