(ちなみに、速い人ね)
急に無理だって……どうしよう。
「なにこれ」
ビクッ
突然、背後から話しかけられた。
「……凌」
メールの内容見られた……。
「だ、大丈夫。明日、病院での結果を先生に言って、体育祭は見学にさせてもらうから」
「……じゃあ、穂乃が苦しむことはない。そいつとの連絡ももうしなくていい」
「えっ」
「沢山、悩んで苦しんだんだよね。最近の穂乃を見てれば分かるよ」
「っ……」
あぁ、ダメだ。凌の優しさに甘えたいと思ってしまった。
「……穂乃」
「う、ん?」
「……穂乃が嫌じゃなかったら、抱きしめて、、、いい?」
だっ抱きし!?
落ち着け、自分。これは、励まそうとしてくれてるんだ。
それに、嫌じゃないと思った……。
「よ、よよろしくお願いしますっ」
「ははっ急に敬語か」
ぎゅっ
笑顔を見せてくれた瞬間に、凌の腕の中。