「お母さんありがとう」
「じゃあ、今日の夕方は病院ねー」
「うん」
学校までお母さんに車で送ってもらい、正門付近から歩いた。もちろん、足に負担をかけないようにゆっくりとね。
教室前に着くと、やっぱり緊張した。
教室に入った途端に、1部のグループから注目を浴びた。
運悪く、それは私の机の周辺で行きずらく思った。
なんか、あまり良くない注目かも……。
嫌な予感がして、少し俯きなが自分の机に向かう。
「穂乃ちゃん、おはよ〜!」
「お、はよう……」
私の机の周辺にいたのは、山井さんの仲良しグループ。
「今日もリレーの練習頑張ろうね〜!」
え……。
私、ちゃんとメール送ったよね?届いてなかったのかな。
「えっと、私……」
「私もね、足首に古傷があって痛いんだけど、頑張って走ってるんだ!皆一緒だよ!」
皆、一緒……。
一応、メールは届いてたのか。