ピピッピピピッ
「ん……」
もう朝か……。
目覚ましのアラームを止めて、大きく欠伸をした。
一応、メールが来てないか確認した。だけど、山井さんから返信は来てなかった。
そんなもんか。山井さんはあまり返信を返さない派なのかな?
私はそこまで気にせず、とりあえずリビングへと向かった。
ん?あれ……。
あんまり、痛くない?
太ももの痛みは、歩いて激痛とまではいかなかった。昨日は歩いただけでも激痛だったのに。
でもまぁ、楽になったからいいか。違和感は凄くあるけどね。
「穂乃おはよ」
「お、おはよう」
凌は既に朝ごはんを食べていた。いつも思うけど、凌って朝早いよね。人の家だからかもしれないけど。
「脚は大丈夫?」
「うーん、昨日よりは歩けるけど、違和感は凄いかな」
「歩けない時は俺がお……」
「ストップ!!それ以上は言わないで!」
「穂乃は恥ずかしがり屋だね」
そりゃあ恥ずかしいわ!!しかも、お母さんが近くにいるし!
あ、お母さんがいなくてもだけどね。
「すっかり仲良しさんねぇー」
ほら、お母さんが調子にのちゃう。口を出さずには入れらないから。
お母さんの表情はニッコニコよ。