痛すぎて、脚を手で押えた。その激痛は太ももだった。
何!?なんでこんなに痛いの!?
「あれ、穂乃ちゃんそんな所で突っ立てどうしたの?もう、練習終わっちゃったよ〜!」
「あ、いや……」
何も、言えなかった。
「体育祭まであと1週間だけど、ギリギリまで練習頑張ろうね〜!リレーでポイント稼ごう!!」
取り敢えず、今日は様子を見て明日になるまで待ってみよう。
この痛みは、一時的なものかもしれないし。
「あれ、穂乃ちゃん……足引きずってるけど大丈夫??」
「あ、うーん……」
曖昧な返事しか出来なかった。
一瞬、無理かもしれないと思ってしまったから。
「はい!!では、3年生まで走り終わったので、解散!!」
「じゃあ、みんな教室戻ろ〜!」
「あ、私は寄るところが先にみんなで戻ってて」
保健室に寄ってから教室に戻ろ。
「おっけ〜!じゃあ先に戻ってるね〜」

