「うーーーーーん」
家に着いて、リビングでテレビを見ながら、放課後の事を考えていた。
やっぱり、朝陽の言葉が謎すぎる。
「あらー穂乃ったら恋煩い!?」
「ち、ち違うよ!」
「えー!話聞こうと思ったのにー」
「恋煩いだったとしてもそこは突っ込まないで!」
お母さんの発言が本当に驚く。
「えー穂乃のケチ!あ、お母さん今から買い物行ってくるわね!」
そして切り替えが速い。
「……私が行こうか?」
「大丈夫よー!それよりも、凌君が帰っていたらお母さんは買い物行ってるって言っといてね!」
「え、それってお母さんが帰ってきてからでも……」
「何事も情報共有よ!」
「え、それって」
ガチャン
お母さんは私の意見も聞かずに、買い物に行ってしまった。
スマホという現代のアイテムもあるというのに……。
はぁ、これは私から声をかけろというミッションなのかな。