「あれ、穂乃ちゃん……顔色が悪いけど大丈夫……?」


「だ、いじょうぶ」


「穂乃、無理しないでね。保健室に行くなら着いてくよ」


「ありがとう。ほんと大丈夫だから」



私は体調が悪い訳じゃない……。


凌と私達がお昼ご飯を食べると、ある事がバレてしまう。


お弁当の中身が一緒な事!!


凌も私も、私のお母さんに作って貰ってるから、当然な事に中身も一緒と言うわけで……。


やばい……。



「まだ、クラスに慣れないよね」


「知らない人が沢山いるもんね〜」


「うん」


「まぁ、そのうち馴染むわよ。それぞれのクラスの雰囲気がだんだん出てくるよ」


「まだ、緊張が解けないよ……」


「皆さ、力入れすぎなんだよね。お通夜かってくらいしんみりしてるし」


「ほんとにね〜!」



ガチで共感。


中学までは、小学校から一緒だった人達が9割だったから、安心感はあったかな。


高校は本当にバラバラで、新鮮さもあるけど不安もある。