由姫ちゃんと別れて、B組の教室に入った。
余り喋ってる人はいなく、静かだった。パッと見、知ってる人はいない。
梨加ちゃんはまだ来てないのかな。
取り敢えず、自分の席を探して席に着いた。
はぁ、緊張する。絶対に自己紹介とかすると思うし、コミュニケーションをとらせようと先生達は何か考えてるだろうし。
……やだなぁ。
もう高校生だから、いつまでもうじうじしてられないっていうのは分かってるけど、やっぱり無理。
直ぐには治せない。
このまま、大人にはなりたくないな……。
このネガティブ思考なのもダメだよね。
「穂乃ちゃん!」
「うわっ」
ビックリした……。
「あ、ごめんね〜!」
「梨加ちゃん」
「穂乃ちゃんと同じクラスでよかったよ〜。この高校知ってる人少ないからさ!」
「うん、私もそう思ったよ」
本田 梨加(ほんだ りか)ちゃん。茶髪で髪型はポニーテール。毛先に緩くカールがかかってる。
梨加ちゃんとは小学生の頃から一緒で、私が困ってる時とかいつも助けてくれる。
周りをよく見れて、優しい子。
大切な友達の1人。

