凌は私達がいる廊下側を、誰かと喋りながら見ている。
てか、友達作るの速いなっ。
羨ましいな。
バチッ
「……っ」
凌と目が合った。
「きゃー!私の方見た!」
「いや!私よ!」
「笑顔ステキ!」
あ、そっか……ここには私だけじゃないて、人が沢山いる。
自意識過剰すぎたね。
「え、穂乃大丈夫?」
「……ん?」
由姫ちゃんが、私を心配してる。
どうして?
「顔真っ赤だよ?」
「えっ」
「もしかして、穂乃って面食い?」
「なっ違う!これから1人で自分のクラスに入るのかぁって思ったら緊張しちゃったの!」
「ふーーん?」
思いっきり嘘なのバレてそう……。
「あーんな奴とクラスが一緒だと、周りが騒がしくて落ち着いて居れなさそうだわね」
あ、由姫ちゃんはそこが心配なんだ……。
「由姫ちゃんは時間があったら寝てたいタイプだからね」
「そう、だからクラスの雰囲気も重要なのよ」
昔から由姫ちゃんは、大体の授業は寝てた。なのに頭が良いから羨ましい。

