「やだ…嘘でしょ」
信じたくない。
「穂乃、仕方がないわよ」
泣きたい。
「クラス離れちゃった……」
覚悟はしてたけどさ……。
「同じ階だし、いつでも会えるよ」
「うん……」
私はB組で、由姫ちゃんはA組だった。
友達……できるかな。
クラスでぼっちはキツいな。
「あ、でも梨加と同じクラスじゃん」
「ほんとだ!はぁ、良かった」
梨加ちゃんは小学生の時から一緒で、とても優しい子。
梨加ちゃんと同じクラスなら安心。
あ、凌は何組だろ。ざっと見だけど私と同じクラスではなかった。
でも、直ぐに分かった。
「……あ」
「どうした?」
「う、ううん何でもない」
思わず声が出ちゃった。凌はA組だった。由姫ちゃんと同じだね。
由姫ちゃんは凌の事に気づくかな?
今はまだ、私からは言えないから、自然に由姫ちゃんから気づいてもらうしかないね。

