「ねぇ、穂乃」
「ん?」
「何かいい事でもあった?」
「…え、そう見える?」
由姫ちゃんからの急な質問に、ドキッとした。
「何か、ワクワクしてるって感じが漂ってるわよ?」
「……それは、今日から華の高校生だし?」
「ふーーん」
ドキッとしたとき、咄嗟に頭に浮かんだのが凌だった。
凌が1番に浮かんでしまった事に、ビックリしている。
凌と会えたことに嬉しさはあった。けど、由姫ちゃんにも分かるほどに私は嬉しさを表情に出てたって事!?
やばい……、これは私のせいで凌と一緒に住んでいる事がバレそう。
気をつけなきゃ。
でも、由姫ちゃんに秘密にするのは抵抗があるなぁ。
きっと、由姫ちゃんは察してしまう時が来てしまうかもしれないし、親友として罪悪感に浸ってしまう。
今でさえ罪悪感が半端ない。言うか言わないかで頭が混乱している。
でも、これは私ひとりで解決しては行けない。
凌に、相談してみよ……。

