はぁ、はぁ、はぁ……。
体力がない私は、直ぐに息が切れて立ち止まった。
立ち止まった所は物置となってる空き教室。
運良く鍵が開いていて、もうここしかないと思って入った。
落ち着くまで、ここにいよう。
皆に迷惑かけてる……。
空き教室のドアを閉めようとした時に誰かにそれを阻止された。
「えっ?な、んで」
不意に声が出てしまった。
ドアを押えている手しか見えなくて、誰だか分からないけど、分かってしまう。
ゆっくりと姿を見せたのは凌だ。
今1番会いたくなくて、会いたい人。
矛盾ばかりで、自分が分からない。
出来ることならドアを閉めたいけど、凌はそれを許さない。
「穂乃」
「……」
「俺も入るよ」
コクン
私は軽く頷いた。
空き教室に入って、少し沈黙が続く。
「なんで、凌がここに……?」
「廊下を走って行ったのをみて、追いかけたくなった」
もしかして、私目立ってたのかな。
メイドが全力疾走は視界に入るか。

