公園に着くと、朝陽はベンチに座った。俺も隣に座る。
俺から聞くべき?
どっちが口を開くべきなのか分からない。
「凌」
朝陽かららしい。少しホッとした。
「うん?」
「梨加と付き合ってんの?」
「え?」
何かと思えば、質問がとんでもなかった。
「こっちがその反応」
「いや、何で俺が本田と?」
「梨加に聞いたらはぐらかされたから」
そういうことか。だから穂乃の様子がおかしいのか。
俺と本田と付き合ってると思ってぎこちない感じか。
「俺は本田とは付き合ってないよ。ただ、告白されただけ。ちゃんと断ったし」
「じゃあ、何でより仲良くなってんだよ」
まぁ、そう思う思われても無理ない。
「それは、友達でいいからもっと仲良くして欲しいって言われたから。でも、俺の対応は変わってないよ」
「はぁ、そういうことか」
朝陽は溜息をついた。何か誤解が解けたらしい。

