「で、何がどうしたの」
「……」
「はぁ、穂乃からの情報を聞き出さないと、天井が永遠にうるさいのよ」
「え」
やっぱり、変な態度とってるからかな。
「穂乃の事以外にも」
私以外の事?
「私、どうすればいいのか分からなくて」
「このままだと明日の文化祭を楽しめないよ?」
「うん……」
「凌と梨加ちゃんが付き合ってるから……」
「……は?」
「偶然、告白の場面を見ちゃって。梨加ちゃんが凌に告白してた」
「それで、天井はおっけーしたの?」
「嫌いではないって……」
「だから最近、梨加は天井の所に来てたのか。不思議には思ってたけど」
「だから、由姫ちゃんの言う通りだった」
何も行動できなかった私は後悔でいっぱい。
「でも本当に天井と梨加は付き合ってるの?」
「梨加ちゃん見てれば……なんとなく」
直接は聞けないよ……。
「天井は梨加に、俺も好きって言ってた?」
「分からない……。途中でその場にいたくなくなって。それに、盗み聞きは良くないし」
あれだけ聞けば十分さ、分かっちゃったし。
「穂乃、私はこのままはダメだと思う」
「う、ん」
「天井と梨加がどうなってようと、穂乃は天井に伝えないと。何もしないのは後悔するだけだよ」
「迷惑かもしれないよ……」
「じゃあせめて、2人は付き合ってるのか位は聞くこと。確信したら少しはスッキリするんじゃない?今のままの態度だと、梨加にも天井にも迷惑だと思うよ」
2人に迷惑……。
あ、2人だけじゃないっ。
「朝陽にもだ……」
「朝陽?」
「あっ、いや、何でもない……」
「まぁ、私は今すぐにでも天井をボコボコにしたいけどね」
「え、え?」