その後の授業は、ぼーっとしすぎて授業内容をあまり覚えてない。
家に帰ってきても無気力で、自分の部屋のベッドで横になってる。
凌にどう接したらいいのか、余計に分からなくたなった。
彼氏が女友達と一緒に暮らしている事が問題だ。彼女からしたら嫌だろうし、私が警戒されるよね。
凌はどうするのかな。
トントン
自分の部屋のドアがノックされた。
「穂乃?夜ご飯作ろ」
これも、ダメだ。
「ごめん、私は夜ご飯いらないから、今日はいいや」
「体調悪い?」
「そうじゃないけど、ごめん」
「そっか、でもなにか食べないとだから、後で軽食持ってくるよ」
凌はそう言い残して、下に降りていった。
気を使わせてしまった。
でも、今は顔を合わせたくない。
こんなにも自分がショックを受けるとは思わなかった。人を好きになるなんて、最近までありえないと思ってたから。
それに、朝陽からの告白。告白されたのは初めてだった。
でも、告白してくれたのに……朝陽に対してなんとも思えなかった。
こんな事を思うなんて贅沢すぎるのだろうか。
分からないよ……。

