図書室に着くといつも実感する。
落ち着く……。
本の匂い、静かさ、雰囲気。
歩いてるだけでも、座ってるだけでも心和らぐ。
あ、これ面白そう。
これも面白そう。
小説を2冊借りることにした。
カウンターに向かっていると、ある本に目がいった。
簡単に出来る料理の本。
簡単という文字に試したくなり、結局3冊借りることにした。
図書室をでて、腕時計の時間を確認すると、昼休みはまだ時間がある。
教室にいても落ち着かないし、屋上に行こうかな。
……今日は雨だ。
屋上に繋がる階段で借りた本を読もうかな。人がいなければね。
誰もいなさそうだけど、もう少し階段を上がって様子を見てみよう。
「……の」
「……って」
あ、誰かいたわ。
人がいることに気がついて、階段を上がるのをやめた。
仕方ない、教室にもどろう。
「大事な話があるのっ!」
聞いたことがある声に、立ち止まった。
この声は、梨加ちゃん!?
まずい、余計に盗み聞きはいけない。
「その大事な話って何かな」
「っ……」
凌だっ。
梨加ちゃんと話しているのは凌だった。
やばいっ、2人にバレないように戻らないと……。
「好きなの!凌君のことがっ」
…………え。
告白?
凌はなんて返事をするのかな。2人は付き合っちゃうのかな。
「凌君は、梨加の事嫌い??」
「……嫌いではないよ」
「っ!!」
その言葉を聞いて、私は走ってその場を去った。

