「穂乃」
「う、うん?」
危ない……1人の世界に入りすぎてた。
「手、繋ごうか」
「えっ」
「さっきは離れちゃったけど、今度は俺とはぐれないように」
凌は下を向いてる私に下から覗き込んで、いたずらな表情を見せてきた。
私が、落ち込んでいるのに気がついているのかは分からない。けど、元気づけようとしてくれてるのかな。
「うん」
それに答えるかのように、私も笑顔で返した。
そして、凌が手を差し伸べできたから、私もそれに答えた。
ヒュ〜〜〜〜〜バァーーーーーン!!!
「「あ」」
ちょうど花火が打ち上げられ始めた。
皆一斉に花火に注目した。
どんどん打ち上げられる花火に目を奪われているのが分かる。
「綺麗……」
「うん」
私は、分かってしまった。今日の出来事で、自覚した。
凌を見てると吸い込まれそうになったり、恥ずかしくなったり、ドキドキしたり、モヤモヤしたり……。
梨加ちゃんと凌がくっついてた時にイライラしたり、嫌な気持ちになったり……。
ずっと考えていた。私は、梨加ちゃんに嫉妬していた。
なんで嫉妬してたか、それが分かっちゃった。
私、凌の事が“好き”なんだ。

