「凌君!屋台でなにか食べた〜?」
「たこ焼き」
「じゃあさぁ〜、唐揚げ買って半分こしよ??」
「俺たちはもう食べたから、朝陽と食べなよ」
「そうなの〜?じゃあ朝陽、買ってきて〜」
「はいはい」
朝陽は近くの屋台に唐揚げを買いに行った。
「やっぱり、別々でもいい?」
「え〜なんで〜!?せっかく偶然会ったのに。ねぇ穂乃ちゃん!」
えっ、私に振ってきた!?
「そ、うだね。……私は別に一緒でも構わないよ」
「ほら!穂乃ちゃんもそう言ってるんだから〜!」
なんで、なんで正直に言えないんだろ。
「ほら、梨加。唐揚げ」
「ありがとう!はい凌君!」
「えっ、だから俺はいらないって……」
「遠慮しないでよ〜!」
凌は梨加ちゃんから、唐揚げを食べさせてもらっていた。
本当だったら、さっき私が……。
「……」
本当だったら、凌の隣は私なのに。
梨加ちゃんは凌に腕を組んでいる。
梨加ちゃんと凌、すごくお似合いだ。周りにだって通る度に注目されてるし。
やだ、こんなの……見たくない。
どうしよう。私、今……泣きそう。
今、ここから逃げたい。

