「穂乃、何が食べたい?」
「うーん焼きそばかな。あと帰りにりんご飴買って帰りたい」
「焼きそばいいね。ちょうどお腹すいたし。りんご飴は家でゆっくり食べようか」
「うん」
屋台を見てたら、他にも買っちゃいそうだなぁ。あざとい誘惑だよ。
「懐かしいな」
「え?」
「俺が懐かしいって言うのはおかしいかもしれないけど、なんとなく小さい頃の思い出があるからさ。この祭りも」
「おかしくないよ。ちゃんとした記憶だから」
「そうだね」
「あ、そう言えば花火も少し上がるよ」
「え、そうだったっけ?」
「うん、すごく綺麗なの。だから、それまでいてもいい?」
「俺も見たいから、もちろんだよ」
「ありがと」
ゆっくりと歩いて、屋台を回って、途中で休憩して、たくさん話して、こんなにも楽しい事に気がついた。
由姫ちゃんとは違うまた何かこう、別の感じ……。

