私に甘い天井君と思い出の写真






私は痛恨のミスを今更気づいてしまった。


昨日のうちに、由姫ちゃんが遊びに来ることを伝えてたら、もしかしたら回避出来ていたのかもしれない。



「「……」」



しばらくの沈黙から、最初に声を出したのは梨加ちゃんだった。



「ちゃんと説明して欲しいかな〜」



「俺が地元に戻りたいから、穂乃のお母さんにお願いしたんだ」


「だからって、なんで篠宮の家なんだよ」


「こっちに戻ってくるなら、一人暮らしになるから、穂乃のお母さんに相談してたんだ」


「だから、なんで穂乃のお母さんと凌が連絡取ってたんだよ」



なんか、朝陽怒ってる?口調が強い気がする……。



「朝陽、強く当たらないの」


「俺が、転校してから時々だけど、穂乃のお母さんから手紙が来てたんだ」


「え!そうだったの!?知らなかった……」



初耳なんだけど。何してんのお母さん!?



「だから、そういう縁があって今に至るってことかな」