あっ!凌に連絡すればいいんだ。スマホ触っててもおかしくないだろうし。
「それで、誰も天井に連絡を取れないまま夏休み入っちゃったの。で、天井が行かないのに俺だけ行ってもおかしいだろって朝陽がさ」
「もう、好き勝手言え……」
「おかしくないよ、むしろ嬉しい。ありがとね朝陽」
「お、おうっ」
朝陽が少し照れてるのは私にも分かった。
由姫ちゃんと梨加ちゃんが笑いを堪えてるのも分かる。
朝陽っていじられキャラだったっけ?
よし、家に由姫ちゃん達が遊びに来てるから、気をつけてと凌にメールを送った。
ピロンっ
えっ
もしかして……、リビングに凌のスマホがある!?
皆は気にしてないから、良かったけど……。
通知なっても誰のか分からないから、気にしないよね。
でも、この作戦は失敗に終わってしまった。
どうしよう……って待って!!
リビングに凌の私物はないよね!?ガッツリ凌のだってなるものがあったら、それはそれでまずい。
スマホは……多分誤魔化しが効きそうだけど。お母さんのだとか言えば。
そもそも気づかれてないから大丈夫だとは思うけど。

