「あれ、穂乃の部屋じゃなくて大丈夫?」


「うん、お母さんいないし自分の部屋は片付けてないから……」


「そっか」


隣は凌の部屋だしバレてしまう。


由姫ちゃんだけだったら良かったけど、想定外の出来事で余計な事を言わないように気をつけなきゃ……。


凌が起きてきませんようにっ!!起きてきても、誰かがいることに気づいて欲しい。



「朝陽も梨加ちゃんも来てくれて、ありがとう」


「いいえ〜!」


「俺は誘われたから」


「今回、提案したのは梨加よ」


「そうなの?」


「うん!私達が来るサプライズ的なね〜!」



サプライズ過ぎる!



「本当は朝陽は行かないって駄々こねてたのよ」


「なっ!赤井澤それ言うなよな」



嫌々来てくれたの!?



「朝陽、無理に来てくれてありがとう……」


「あっ!違うってそういう意味じゃない」


「え?」


「……まぁ、気にするな」


「ただ、照れてるだけよ」


「赤井澤!!」


「本当はね〜、凌君も誘うはずだったんだけど、連絡先を聞きそびれちゃってね〜」


「あいつ、秘密主義すぎるんだよ」