怖い怖い怖い。
家に急いで入って、玄関のドアを閉めた。
心臓はバクバクで、買ってきた食材は、袋ごと勢いよく床に置いた。
取り敢えず、家には帰って来れた。外にいる時よりかは落ち着いたけど、怖さはまだある。
「あ、買ってきたもの冷蔵庫に入れないと……」
我を失ってる訳ではなく、少しは冷静ではあった。
急いで冷蔵庫に食材を入れて、リビングにあるソファーへ腰を下ろした。
ついでに、リビング用のブランケットを体にかけてうずくまった。
ピカッ
「っ……」
ゴロゴロゴロ
あぁ、段々と近くなっている。
光と音の間隔が狭まってる。
そうだ、電気消さなきゃ。
消せるところはなるべく消してらリビングの照明も消した。
雷が近くなる前に寝ようかな……。
熟睡してしまえば、起きた時には雷は通り過ぎてるはず。
子供の頃から時々やっている。
お母さんが家にいる時は、お母さんに抱きついてたりしてたけど、今は出張中だし誰もいない。
そんな時は、寝ていた。寝て誤魔化していたと言った方がいいかな。
私は、雷がとても苦手……。