凌が料理得意だなんて、驚いた。何でもできちゃうんだなぁ。


本当は、こんな自分を見せるのが嫌だった。得意不得意は誰にだってあると凌は言ってたけど、やっぱり気にしちゃう。


恥ずかしい気持ちはあるけど、出来ない事を出来るようにするには、凌の力を借りる事が近道だと思う。


料理上手になって、少しでもお母さんの役に立ちたいから、頑張る。


今まで、料理をしてこなかった事に反省かな。



「今日の昼ごはんはホットサンドにしようか。ホットサンドメーカーあるみたいだから」


「うん。お母さんが時々つくってくれるんだよね。私は1度使った事があるんだけど……」



時々食べたくなるんだよね。特に、チーズ入り。


前に、自分でやった事あったけど、まっ黒焦げにしてお母さんに使用禁止令が出たまま。



「なるほど……」


「ちなみに、まっ黒焦げにしちゃって使用禁止なんだよね。ははは」


「予想はついてたからまぁ。でも、ちょうどいいから覚えようか」


「うん。ありがとう」