私に甘い天井君と思い出の写真






じゅわ〜〜


だ、大丈夫。大丈夫なはず。


ここまでは上手くいってる。


温めたフライパンの上に卵を割って2つ入れた。


その隣ではウインナーも焼いている。


お母さんが出張に行って、初めての朝を迎えた。


で、誰が朝ごはんを作るかって考えた。料理の練習も兼ねて私が作ることに決めた。


目玉焼きくらい作れないとね。



「ん?」



何か臭うような……。



「あっ!!」



とっさに蓋を閉めたフライパンの中を見ると、まっ黒焦げになっている目玉焼きに酷く驚いた。


急いでコンロの火を止めたけど、もう手遅れで……最悪。


丸焦げ……。


と、呆気に取られていたら……。



「あ!!!!こっちもっ」



隣でウインナーを焼いていた方もまっ黒焦げだった。



「……どうしよ、朝ごはん」



ドタドタドタ


2階から鳴り響く足音。


これは……予想がついてしまった。