「瀬戸、いつもありがとう。瀬戸がいなきゃ、俺なんてどうしようもない」
「藤……?」
「色んな大事な人ができたよ。大事にしてくれる人もね。だけど、やっぱり誰よりも俺のことを分かってくれようとしてくれる人は瀬戸しかいない。」

「俺にとって瀬戸は女神だ。俺の人生で一番、出会ってくれたことに感謝したい人。たとえ瀬戸に、大切な人ができて、俺のことを今までみたいに優先してくれなくなっても、全然かまわない。だって、俺が瀬戸のこと、大事にしたいって我儘を優先してるんだから。瀬戸は瀬戸の好きにしたらいい」


藤は私が噂を気にしていることに気が付いたのだろうか。
だとしたら、藤はやっぱり私に甘すぎる。

「俺たちの関係をとやかく言っていい人なんていないよ。親友だから、特別だから、他の何より大切で当たり前だよ」