「愛子、今年の夏はその水着にしたのか?」

「え?水着?」

「今年も、夏になったらプールに行きたいって言ってたろ?夏でも屋内の」

「あ、うん。そうね…」

「ところで、タグに書いてあるG70って?」

そう聞くと、愛子はまた顔を真っ赤にして

「やっぱり、ゆうちゃんスケベ!ヤリモクじゃないけど、スケベだよー!」

またしてもテディベアでポカスカやられる。何故だ。

G70なんとかって、確か大昔の刑事ドラマのタイトルになかったか?

違っただろうか。


後日、友人との雑談中「G70」が何なのか聞くと、彼はムッツリスケベなので、絵まで書いてやたら詳しく説明してくれた。

ドラマのタイトルとは何の関係もなく、それは水着ではなくブラだった模様。

今更、愛子のブラのサイズを知ることに…。

そのムッツリな友人からは、散々羨ましがられたが…僕は別に愛子の胸が小さかろうと大きかろうと、どっちでもいいのにな、という本心に気付く。

何しろ、本気で好きだと思い、誰にも渡さないと決心した3年前の愛子は、まだまだ子供体型だったのだから。